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モノローグ Archive

1920-2011

謹んでご報告させていただきます。
信州は安曇野におります私の母方の祖父が、一昨日、九十一歳にて永眠いたしました。

5年前の春に祖母が亡くなって、祖父はやはり寂しかったと思います。
でも、晩年まで170cmを越えるような長身で(剣道の名家で、地元の警察官に教えていた人でありました。)、最近は少なくしていたようですがウイスキーが大好きで、昔からの犬好きで、いつも周りは友人たちで賑やかで。
最近まで三世代が暮らしていた大家族の真ん中にずっといた、まさに古き良き日本のお父さんのような人でありました。

僕も祖父の勧めで剣道を小学校から中学校の途中までやっていました。長身はそれのおかげでもあると思います。
長生きはしなきゃ損だと言っていた祖父は、太平洋戦争でニューギニアに行き、病気で広島の陸軍病院に引き上げ、原爆投下の直前に郷里に復員しました。
復員が遅くなっていたら、母も、そして僕もこの世には生を受けていなかったかもしれません。だからこそ、平和で長生きしなきゃ損だと言っていたのだと思います。

いつも僕に「元気でやってるか」と言ってくれた祖父。
祖母を送ったとき、一度だけ「嫁さんはまだか」と訊かれました。返答にちょっと困りつつ、「もうちょっと待ってて」と言いました。
僕は恐縮ながらパートナーと暮らすという意識が(今のところまだ)薄いようなのですが、それでも、大好きな祖父にそう言ってもらったことを孝行できなかったのが、少し、心残りです。

これから長野に向かい、週末の二日間、祖父と、みんなと過ごしてきます。
久方ぶりの安曇野で、短い時間だけど、祖父に「元気でやってるよ」と、もう一度言って来ようと思います。


『タモリ倶楽部』の「運賃箱特集」を実況してみた

【はじめに】
このエントリは、2010年3月29日(火)深夜にようやく北海道(HTB)でオンエアされた『タモリ倶楽部』「集金ひとすじ半世紀 THE 運賃箱」を、Twitterで実況したらまちがいなく皆さまのタイムラインを塞いでしまうと思い、ひとり黙々とmixi上で実況していた、そのログであります。

僕がなぜ喰いついたのか…それはとりもなおさず、僕も運賃箱マニアだからでございます(!)。
運賃箱を見ただけでメーカーがわかるという(といっても、2つのメーカーで市場をほぼ独占している世界なのですが)特技を持つこの僕がこの特集を、それも『タモリ倶楽部』でやるとなっては見逃せません!

というわけで、まとめさせていただきました。
ご興味のあるお方だけでいいので(笑)、ご覧ください!

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大地震のこと

今日発生した「東北地方太平洋沖地震」で被災されている皆さまに、心からお見舞い申し上げます。

札幌の自宅で作業中、1分以上にわたる揺れを感じましたが、僕自身及び家財・機材には被害はありませんでした。
仙台にいる両親にはメールを一通だけ送り無事を確認し、21時頃に怪我なしの返事を受け取りました。

北海道でも沿岸に大津波警報、津波警報、注意報が継続されています(21:23現在)。
余震も続いています。特に写真をされている方、機材の確認、できる限り安全な場所への移動を行ってください。

東北・関東にはたくさんの友人・知人がいます。
すべての方の無事を、心から願っています。
特にこの厳寒の中での夜です。とにかく、できうる限りの暖かい姿で、夜を明かしてください。
帰宅の足に困られている方、屋根のある場所、開放場所が続々とできています。
くれぐれも、無理をされませんように。

そして、公的なところからの情報にしっかりと耳目を立てたいと思います。
Twitterなどをされている方は、RT・転載をされる前に、必ずひと呼吸を。
ラジオを持っている方は、こういう時こそ大事です、聴いてください。

今夜は眠れそうにありません。

【追記】
Googleがこの地震に関する公的情報・ライフライン情報のサイトへのリンクをまとめた特設ページを立ち上げています。
>> http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html

Twitterをなさっている皆さまに、日本語公式にてまとめ並びにハッシュタグ一覧、重要な情報を埋もれさせずに拡散できる公式RTの方法がまとめられています。
>> http://blog.twitter.jp/2011/03/blog-post_12.html


4年半ぶりのNew Mac!

買いました、新しいMacBook Pro!!
去年以来”買う買う”とずっとブログやTwitterで言い続けていた気がするのですが、ついに買い替えました。

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10+1…”超える”年への誓い

皆さま、あけましておめでとうございます。

2011年、新たな一年を迎えました。
ちょっと前まで「2011年」なんて言ったらものすごい未来…それこそ「TRON」のような未来(…まだ未見。お正月の内には見たいですが)になっているんだろうなって思っていたのですが、34歳の僕にとっても確かに見える景色は変わっても、まだまだ人間の温度というものはそこかしこに感じられるような気がしています。
いや、その温度がなければ僕たちは存在し得ない。なんだかんだ言って、僕の活動も一人だけでは到底できないことばかりです。

写真を撮るのはほぼ一人でやっていて、もちろん焼いたり選ぶのも僕。そして、誰かに見てもらうことによって初めてそれは作品としての始発点に立つのです。
去年、初の個展を開いてから10周年を迎えた僕は、その表現者・作家としての基本を改めて認識し、またさせられ、させてもらいました。この、きっとこれからも人間が何かを表現することをやめない限り変わらない基本のところにしっかり足をつけて、そして先月年末にあたって書きましたが、スタイルにいい意味でとらわれない表現にもどんどん挑んで行こうと思います。僕がその光景を撮ったその瞬間の気持ちの純度の限りなく高いままにそれを伝えるという意味で、これまでの僕自身を超えるものを生み出したいです。
お話しできるのはもう少し先になりますが、それがかたちになったらまた皆さんにぜひ見ていただきたいと思います。

そして、数年先送りになってしまっていますが、海外(目標の地はイギリスです)に渡っての滞在制作を今年こそ実現させるべく、この夢にも挑み続けます。
まだ僕は行けていない……そういう焦燥感もかなりあります。その一つの意味でのエネルギーを前に向け、必ず現実のものにします。

作家活動11年目を迎え、また新たな一歩を踏み出したいと思います。
僕にはまだまだできることがたくさんあります。やるべきこともたくさんです。
つながったそれらをひとつひとつかたちにしていく…これまでの10年を越える年にします。

今年も、ウリュウ ユウキをよろしくお願いいたします。


十年一昔の、その先へ

昨日書いたように、今年は僕の作家・個展活動10周年の年でした。

そこで取り出したのは、9年前の初めての個展のDM!
これ、当時も1,000枚作ったのだけど、配れたのが900枚。100枚余らせたまま、捨てられなくてこれまでずっと持ち続けているのです。確かに、僕にとって記念すべき初めての個展だし…。

このDM、「Adobe PhotoDeluxe」で組みました(!!)。
今は「Photoshop Elements」と言うのかな、いわゆる「Photoshop」の機能限定版。画面もアイコンを順に押して行くと写真を加工したり画像が作れたりできるというものでした。
もちろん、文字組機能もPhotoshopやIllustratorに比べたら貧弱なもの。なので、フォントが変わるごとに別個のレイヤーを作って組んでいたような気がします。

裏面の地図も直線だけで作ってあります。
なにより、当時出て来たばかりの”印刷通販”の印刷所さんに頼んで作ってもらったのですが、当時のお値段、確か12,000円だったような。今同じものを両面4色で作ったら5,000円台でできてしまいます。

いろいろなことを振り返るに、”十年一昔”という気がするけど、写真を撮り、作って見せるということの基本は、10年間変えずに一貫してやってきました。DM・ポスターも、全て自分のデザインで作り続けて来ました。
同じ時代を走ったり、歩いたり、時に立ち止まりながら、でも後退することだけは一度もなくここまで来たと思っています。
ただ単に”十年一昔”と振り返るんじゃなく、このつながりの上に立ってその先を、上を見て、また次の、その次の作品展示の機会と共に、一枚、もう一枚と、新たなDMを作ってお届けしたいと思っています。


その先を見たいから…少し早く2010年を振り返る

2010年も、残り一ヶ月になりました。

今年僕は、念願のロンドンで、短期であっても滞在制作をし、その成果を持ち帰って来たいと思ってきました。
本当に残念ながら、その目標の達成に遠く及ばないまま、今年を送ることになるでしょう。
でも、今の僕にはそれ以前なんだなと思わされた、そんな一年でもありました。

今年、僕は初めての個展『landscape//”sora”scape』を開いてから10年になりました。まさにちょうど9年前の今頃、東京は御徒町のカフェにいました。僕の写真を見にわざわざ足を運んでくださる方がこんなにもいらっしゃることに心の底から感動したのを、今も忘れていません。
でも、その時の新鮮な気持ちというものから僕は最近遠ざかっていなかっただろうかと、今年になって、それもこの半年、ずっと考えて来ました。
新しい世界に出会い、それを切り取ってかたちにするのが写真。でも、僕の中でのその切り口や方法、技術……いろいろなものが、果たして凝り固まったままではなかっただろうか。それはつまり、新鮮な表現を見せることができていなかったのではないかというところに、思い至りました。

斬新さはないかもしれないけど、常に新鮮な表現でありたい。
そして、自分の想いの純度を限りなく保ったままに、届けたい。
そんな、表現に携わる人にとって必須の気持ちを持ちながらも、できてくるものにそれが足りなかった。
圧倒的に、足りなかった。
だから、本当に悔しいです。それに気づかされる場面がたくさんありました。

10年間続けて来て、僕自身が最も突き抜けられた感覚を得られない。その原因が、遅すぎるのかもしれないけれどやっとわかりました。

僕の基盤は、モノクロで、自ら現像のすべてを手がけ、『旅』の写真を撮ることです。
もちろん、それは今までも、これからも絶対に変わることのない僕の軸です。
でも、それだけに縛られて、本当に作りたいものが作れていなかったという想いにも至ったと思っています。

今、新しいテーマとシリーズの構想を練っているところです。
旅という僕の変わらないテーマを基礎に置きながら、僕自身が、そして交わる光景と人が写真の中にも交錯するような、そんな表現を、この新しいシリーズで実現させたいと思います。
写真を軸にしながらも、できること、やりたいことには、形態や素材を問わずに取り組みたいと思っています。

その作品が自分の手元にたくさんストックできたら、しっかりとしたかたちでお見せします。
でも、それまでの間の試行錯誤も、機会をいただいて見ていただけたらと考えています。
もちろん、街と旅の写真も、撮り続けていきます。変わらぬテーマのこの写真も、より撮った瞬間の想いを伝えられるように、丁寧に作っていきます。

来年、僕の創作活動は11年目、新たな10年に入ります。
10年目の今年、何か打ち上げ花火のようなことをやるつもりも元々ありませんでしたが、でも、自分の足元と内側を見つめ直す年になったことは、確かです。このままイギリスに行っていても、きっと感じ取れるものはあまり多くなかったと思います。

まだまだ、長く曲がりくねった道を歩いて行くことになりそうです。
でも、一歩踏み出すためにたくさんの足踏みをした、そしてそんな中においても、2月のグループ展『MOVE3』、7月の個展『on the corner』、8月には連続10年の出展となった『小樽・鉄路・写真展』、先月11月には『さっぽろフォトステージ2010』と『500m美術館(今月12日まで引き続き開催中です!)』、また僕の写真の世界を広げてくれた『フィルム一本勝負』では小樽と札幌で3回の展示をすることができました。足踏みをしながらも、前に進むことのできた年だと思っています。

この仕事に歳は関係ないとはいえ、僕も34歳になりました。
35歳に、そして40歳になる時、後悔だけはしたくない。
周回遅れであっても、歩き、そして走り続けることを、自分にも、皆さんにも約束します。
その先に、もっと大きなところで個展をさせてもらい、ロンドンに渡ってもっともみくちゃにされボロボロになりながら写真を撮って、そして見せて、僕の名前と作品をもっと多くの人に知ってもらうという夢は実現するのだと思っています。

2010年最後の一ヶ月を迎えるにあたって、ちょっと早いですが、今の僕の想いを書かせていただきました。


Yuuki URYU, 1976.10.12〜

今日・10月12日は、僕の34回目の誕生日です。
いつもお世話になっている皆さま、仲良くさせていただいている皆さま、そして応援してくださっている皆さま、本当にありがとうございます。また一年、年を重ねることができました。
この一年も、どうぞよろしくお願いいたします。

早いもので、30代ももう4年目です。
4年前の今日この日に合わせて開いた個展『19761012』を憶えておられる方はいらっしゃいますでしょうか。
僕が34年前に産声を上げた長野の街、生まれた病院、初めて住んだ家の30年後を撮った個展でした。
今でもこの時の作品が好きだと言ってくださる方がたくさんおられます。本当にうれしいです。これまでにも数あまたの作家が取り組んだテーマであることからも分かるように、この世に生を受けた日、そして生まれた土地から、僕たちは地続きの上に今日を迎えている。それを、ただ単に振り返るのではなく、前に進む為に確認する機会というものを、それぞれの人が、それぞれのタイミングで迎える時があるのだと思います。
僕にとって最初のそのタイミングが、4年前のこの個展でした。
25歳では早すぎる、35歳では遅い気がした。だから、30歳のこの時にこういうことができたのは、自分にとっての30代をいいものにしたいという気持ちにも、きっと適っていたのだと思います。

30代はおもしろいよ、と、いろいろな方から言っていただいたように、一年一年とそのおもしろさを少しずつ体感しながらここまでやってきました。
でも、まだまだおもしろいことがあると思っています。やりたいこともたくさんあります。想いが現実に足りないことも、まだたくさんあります。
本当はこの誕生日を、念願のロンドンで迎えられていたらと思っていました。
それは成りませんでしたが、僕は絶対に海外での作品制作を叶えるため、これからもがんばります。旅する人として、表現者として、まだ見たことのない世界を、もっともっと見たいと思います。

写真という自分にとってのベースとなる表現をこれからも軸にしながら、写真だけでは表現しきれないもの、もっと僕が見た、呼吸した光景を純度と鮮度の高いままに再現した展示や活動に、さらに取り組んでいきます。
その源泉は言うまでもなく、僕の中に途切れずにつながり続ける、旅人の気持ちにあります。
これからも、そんな一介の旅人の視線で、眼に映るものごとを捉え続けていきたいと思います。

34年目も、いい旅を続けます。

●この秋、3つの展示に参加・出展いたします。皆さまとお会いできますのを、楽しみにしております!
10/27(水)〜11/13(土)『さっぽろフォトステージ2010』CAI02(札幌・大通西6)
11/1(月)〜12/12(日)『さっぽろアートステージ2010 500m美術館’10』(札幌・大通駅−バスセンター前駅間地下コンコース)
11/5(金)〜10(水)『撮れたて、そのまま。−フィルム一本勝負2010−』富士フイルムフォトサロン・札幌(札幌・大通西7)


号外

号外が出るような大ニュースを聞くと、可能な限り何を置いても僕は札幌駅前に行くようにしている。

このインターネットの時代、いやTwitterの時代に。
でもやっぱり、号外というものが出る=印刷して残すに値する大ニュース、なのだ。
(ちなみにあのニューヨーク・タイムズの題字の横には「印刷するに値する、全てのニュース」というコピーが添えられている。この日記を書こうとしてふと思い出しました)

北大の鈴木章・名誉教授がノーベル化学賞を受賞した。
北海道の人として初めてのことなので、号外はまずまちがいなく北海道新聞(道新)は出すであろう。
たいがい、号外はそのニュースが発生してから2時間弱で配られる(というのが、僕の経験値)。道新の他、札幌に支社を構えている朝日・毎日・読売(日経は規模が小さいのか、こっちで号外をもらったことがない)が揃って今は隣町の北広島に印刷工場を構えているから、紙面を組んで印刷して運ぶとやはりそれくらいになるのだろう。

果たして、20時25分。
大通から札幌駅に向かって歩いている途中に通りがかった道新本社の車庫前に社員と共に積まれた号外の包み。
徒歩で大通に向かおうとした人から、号外をもらった。
この写真はその直後に、道新本社の壁に貼られた特報と共に撮ったもの。

念のため他紙がもらえないかと思ってそのまま札幌駅まで行くと、やはり毎日新聞が号外を配っていた。
そしてさすがは本道から初のノーベル賞受賞者、テレビカメラも数社が集まり、号外を手にした人に続々とインタヴュー。札幌駅西改札前はにわかに騒然とした雰囲気になっていた。

これこそが、僕にとっての”号外をもらいに行くこと”の醍醐味なのだ。
「号外です!」の声が響き、そこに人だかりができ、手が伸び、立ち止まってその紙面を広げている人々の姿の中に自分も溶け込むことによって、大ニュースは初めて実感になる。
ネットでもテレビやラジオでもTwitterでもいいのかもしれない。ただ、やはり紙に刷って残すべきニュースにはそれ相応の価値があるのだと思う。


【a little bit of city】秋の長い影

今週、まるで空気そのものが入れ替わったかのように一気に涼しく…夜には肌寒くさえなった札幌。

ゆうべ寝ている間に雨になり、お昼前まで降って、そして雨上がりの青空。
少し早く西に太陽が傾くようになって、いつもよりも長く深い影が、西の方から東の方へと伸び始めた。

大好きな半袖のTシャツ一枚とのおさらばは寂しいものがある。
けれど、眼に見えて季節が変わり始めるこの瞬間は、やはり好きだ。

(2010/09/26 札幌・南1条にて)


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