これからも、”撮るに足る日常”を求めて。−御礼・『Daily Mirror-日々は鏡写しのように-』閉幕−

僕の約2年ぶりの個展『Daily Mirror-日々は鏡写しのように-』は、5月14日(月)、全会期を盛況のうちに終了することができました。
遅くなりましたが、改めてご来場くださいました皆さま、応援してくださいました皆さま、会場のギャラリー犬養さま…本展に関わってくださった全ての皆さまにお礼申し上げます。ありがとうございました。


久々の個展を通じて、やはり作家と名乗っているからにはその空間全体を自らの手でプロデュースする”個展”こそがメインでありたい…という想いをさらに強くしました。
ライヴが好きな僕は最近個展をワンマンライヴ、グループ展をフェス/対バンに置き換えて考えるのですが、まさにそれで、個展は全てを自分で作り込み、グループ展は一緒に空間を作りながら自分の作品と名前を知ってもらう場だと思います。
今回、「○○で見たことがあります」「お名前は以前から存じていました」というお言葉を、たくさんの方からいただきました。それは作家にとってとても大きな財産です。グループ展への参加はこの間も欠かさず続けてきたので、個展と共にもうひとつの柱としてこれからももっと大事にしていきたいと思います。

今回は何より、僕自身肩の力が抜けて、25点の作品は気がつけば自然な流れでセレクトされていったような気がしています。
そして、全点を50mmの単焦点のレンズで撮ったこともよかったのかも知れません。15回目のこの個展は原点回帰でありつつ、今の僕の感覚を投影した点で、ある方が言ってくださってまさにそれだと感じた”止まる/ゆく”という僕の写真のスタンスに適ったものを作り出せたと自負しています。
日常という”旅”…これは変わらぬ僕のテーマです。でも今回は”旅”というこれまでのフレーズをキャプションなどに一切使いませんでした。日常というものによりフォーカスした(被写体も、切り取り方も)今回の個展は、日々の光景の断片がつながってできた日常を感じてもらいたいというテーマを掲げました。
“取るに足らない日常”、”代わり映えのない日々”というフレーズがあります。確かにそうかも知れません。でも、そんな日々を重ねられることこそが、いちばん愛しいということを知った今、写真を撮る僕にできることは、これまでもずっとこだわってきた日々の風景の断片を集め、つなぎ続けることです。
僕にとっては、”撮るに足る日常”、”代わるもののない日々”です。いつまでも、大事にしていきます。

そして、会場であるギャラリー犬養さんとの出会いも本当に大きかったです。
昨年夏、築100年の民家を改装して誕生した空間は、作り物ではない本物の重みと、一方ではシンプルでプレーンな空間の軽やかさも併せ持っているように僕には感じられました。この空間があったからこそ、今回の個展はかたちになったと思っています。
ご好評をいただいて会期をさらに一週間延長させていただけたことは予想外の喜びでした。搬入して、スタートして、6日で終わらせてしまうのが僕の中でも正直惜しかっただけに、お声を掛けていただいた時には信じられない程の喜びでした。
来年またここで、今度は企画展の形式で開催させていただけることとなりました。再びここに帰ってくることができます。
また新たな日々の記録を、そして旅を続け、皆さまにお見せしたいと思います。

そして、今回のこの作品を、できるだけ年内にも東京に持っていって展示できればと考えています。
しばらく東京の皆さまに直に見ていただけていなかったので、改めて東京展の機会を作りたいと思いました。
いいお知らせができるようがんばります。

これからの予定は、来月15日(金)〜20日(水)に5年目の展示となる『フィルム一本勝負』(富士フイルムフォトサロン・札幌)に、8月27日(月)〜9月9日(日)には自身12回目の展示となる野外写真展『小樽・鉄路・写真展』(旧手宮線跡地)に参加いたします。
また、前後にも作品をご覧いただける機会ができるかも知れません。

また皆さまとお会いできることを楽しみに、撮り続けていきます。
これからも、よろしくお願いいたします。


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