『Perfume LIVE@TOKYO DOME 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11』ウリュウ的ライヴレポート【後編】

前編に続きウリュウ的Perfumeの東京ドームライヴレポートです!
前半は『TRON』ばりの衣装と共にクール&ホット&ラブいナンバー、そしていつものロングMC(笑)でPerfumeらしさを存分に見せてくれた3人。後半は再び、超絶にカッコいい3人の姿からスタートです!

【M.09】Perfumeの掟
「Music:中田ヤスタカ(capsule)」「Perfume no Okite」
この文字が写し出された瞬間、再びドームの5万人が沸騰した!かつて実験的パフォーマンスとして一度だけ演じられた「Perfumeの掟」、2010年バージョンとして復活!
…金色に輝く衣装に着替えた3人は、正面のいつもならそこがメインステージとなる空間に再び現れた。背後にはもうひとつの巨大なスクリーン。パーソナルデータをホストコンピュータに入力。互いをシンクロさせて全身でPerfumeの何たるかを表現する。その合間にソロで自分たちのこれまでとこれからを見せるのだ。
かしゆかは「10人のかしゆか」と銘打たれたパフォーマンスで画面の中の9人の分身を操り、寸分違わぬダンスを見せる。
「あ~ちゃん アップ」と、感情を取り除いた声と共にレーザーガン片手に現れたあ~ちゃん。狙うのは三方の先端にいる、さっき現れたフェイクな自分の姿!照準を合わせ撃破。そして決め顔。”私は私でしかない!”という意思表示なのだ。
そしてのっちは、正面のステージ、1から10までの数字の間を縫いながら何かを踊る。よく見ると、その年ごとのナンバーの一節を踊っているのだった。Perfumeの歴史はダンスの歴史。それをもう一度、自分の体で振り返っている。
再びセンターに集結する3人。これが2010年11月3日、最新のPerfume。ただ振り返るだけじゃない、いまを積み重ねて来た3人の底力を見た。

【M.10】VOICE
まさに、そんな最新のPerfumeを代表するナンバー!
Everything you need to know, the VOICE. …この詞に込められたもの、そしてダンス。先ほど歌われた『575』とともに、声に出してつながりたいという強い想いがここにある。歌詞が有機的な動きでLEDビジョンに写し出される姿にもそれを感じた。軽やかに踊りながら、揺れながら、ただただ僕らも自分を解き放ち、この空間そのものとつながっていく感覚を覚える。

【M.11】コンピューターシティ
10月の「ミュージックステーション」でついに地上波テレビで披露された、でもずっとずっと大切に歌われてきた、節目のライヴでも欠かさず演じられてきた”近未来三部作”の一曲。この世界観に度肝を抜かれてファンになった人は少なくない。Mステで初めてこのナンバーを知った人も多いはずだ。ここからはこうつなぐしかないと思っていたら…

【M.12】エレクトロ・ワールド
その通り!デジタルロックの真骨頂、ビジュアルが加わればもう怖いものはなし。さらに5万人のoiコール!「あ あ あああ」のパンチ!僕もこれがやりたかったのその2成就!(笑)
本当にかっこいい音楽を、本当にかっこよく演じる。そのブレない姿勢。だから、僕らも全力でその一部になろうとするのだ。

《MC.02》
ここで二回目のMC。『VOICE』から替わった衣装は、一着目のソリッドさとは一転、かわいらしさ全開の緑のドレス!まるでピーター・パンやティンカーベルのような装い。
自慢のロングヘアを直しに一旦かしゆかが下がる。ここでのMCはあ~ちゃんが完全掌握!なんでも西脇家のベランダに鳩が住み着いているらしい。要約すれば洗濯物にも羽根が付いたりして大変なのだがむげに追い払うわけにも行かず…という話を持ち前の表現力と演技力、そして広島弁でふくらますふくらます!
「鳩が”ホルッフー!ホルッフー!”言うて大変なんよ」…これでPerfumeファンの間で鳩の鳴く声は「ホルッフー!」に変わりました(笑)。「ドームの真ん中で鳩の話をするってカッコいいね!」というのっちの顔がニヤ付いていたように感じたのは僕だけではないはずだ。あ~ちゃんも「5万人の前で話せてすっきりした!みんなもすっきりしたいことがあったら…」。僕だってできるならそこに立ってしょうもないこと話したい(爆)。
かしゆかは戻るなり「今日はライヴだというのに2食しか口にしていない」という衝撃!?発言。なんでもゆかちゃんはライヴの日には6食は食べるというのだ。いくらエネルギーを消費するとはいえ、それだけ食べてあの細さ…男でもうらやましくなる(笑)。
さすがに鳩トークで時間を取り過ぎたのか「(イヤモニに)巻きで!巻きで!!ってどんどん入ってくるんよ」という内情をしっかりバラしつつ、第四のパートへ!

【M.13】パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
あんなに楽しいMCの後にこのナンバー…一気にホロッとモードになっちゃうではないか。
でも、この曲も大切な節目には必ずみんなで右手で星を掲げながらやってきた。「手を伸ばしても もう届かない」…その覚悟をしなければならないところまで追いつめられた3人が歌ったこの歌。でも、この歌を歌い続けるごとに掲げる星はその度に増えていった。武道館、代々木、去年のツアー…そして今日は東京ドームで5万人が掲げる満天の星。小さくとも輝こうとする星の姿が、こうしてまばゆいばかりの光になったのだ。

【M.14】Dream Fighter
そこからの、この流れ。たくさんの夢を、もう3人は叶えている。今日のライヴもそうだろう。でも、まだまだ物足りないのだと思う。
2年前、3人念願の、そして僕にとって初めてのPerfumeのライヴであった武道館で初めてお披露目されたこの曲。3人はその後もひたすらに闘い続けて来た。私事ながら、僕はこの2年どこまでがんばったのだろう。闘って来たのだろう。たくさんの想いがあふれ、涙がこぼれる。自分のふがいなさと、そして、このままでいられないという思いと。
スピード感あるビートとダンス。夢のために闘う人でありたい、それを恥じることも遠慮することもない…そう思わされるナンバー。これからもたくさんの人の心を揺さぶり続けることだろう。

【M.15】P.T.A.のコーナー(参加型MC)
やってきました、Perfumeライヴのお楽しみ!
おなじみの「男子?」「女子?」「そうでない人?」に、5万人が全力で「Yeah!!」で応える。
さすがにドームなので音が反響しまくり、正直なところ混ざってしまうのは致し方ない。でも、こうして5万人と3人の距離がさらに縮まるこの時間。とにかく楽しんだもの勝ち!
今回は新たな踊り(!?)も。ばーいばい!と共に手を左右に振ったり、両手を回して”ぐるぐるぐるパンっ!”と最後にハンドクラップ。
そしておなじみのナンバーの振りもみんなで!さらには『The best thing』の”グーチョキ パーチョキ チョキチョキチョキ”、『セラミックガール』の”ガッ!”も、そして「あ~、のど乾いたよね!黒い炭酸が飲みたいよね!シュパッ!」から鳴り響いたのは『Lovefool』!「PEPSI NEX」のCMのために中田さんがアレンジしたThe Cardigansのナンバーをダンスと共に披露。もちろん最後は「やっぱり、これが好き!」のセリフ入り!絶対映像化はされないだろうし(T_T)、これはドームにいた人だけの特権だろう。
「にんじん?」「たまねぎ?」「じゃがいも?」「お~肉ぅ!」……再びドームを印度に、もといカレーディッシュにしたところで、ここからは一気に楽しい曲のオンパレード!

【M.16】ジェニーはご機嫌ななめ
やっぱりこれは外せない!再び5万人のoiコール!(ライヴでの僕の楽しみ、その3!)
3人は3本のランウェイ先端からリフトで2階席の高さまで上昇。命綱をつけたとはいえやはり怖そうで、かしゆかは手すりを掴みっぱなしだった気がする。あ~ちゃん(上昇トラブルで途中でやっと上がった)はいつものように完璧に踊りまくっていた。
もちろんジェニーといえば3人の名前コール!「のっち~!」「あ~ちゃ~ん!」「ゆかちゃ~ん!」…これをやらずにPerfumeのワンマンライヴからは帰れない!

【M.17】(コンピュータードライビング intro~)Perfume
「揺れて~!」のあ~ちゃんの号令一下、5万人がエアハンドルを握って揺れる!このままフルコーラス行くかと思ったものの、イントロで締め。そして、間髪入れずにこれまたライヴに欠かせないテーマ曲の登場!
3人はデッキ付きのリリーフカーに乗り込み、アリーナの外周を回り始める。歌いながら何かを投げているなと思ったら、カラーボール!まさにジャニーズのアーティストがここでよくやっているファンサービスである。遠くにも飛ばせるようにテニスラケットも用意。
この曲はみんなで腕を振ったり、名前をコールしたり、おなじみの「ぐるぐるYou!」でメンバーを指差す参加型ナンバー。もちろんそれをやりつつも、ボールを投げてくれないかどうか気もそぞろである。
かしゆかが中盤で一塁側にやって来たときだった。ゆかちゃんの投げたボールが、まさに僕の正面目がけて飛んできた!前後から手が伸びる。そしてその手に当たってまっすぐに僕の足元に落ちたのを、すかさずしゃがんで左手でがっちりつかむ。そう、ゆかちゃんのサインボールを僕はキャッチした!
もう気が気でない。何かが書いてあるようだが、それすらも見ずにポケットに突っ込んで、そして再び全力で「ぐるぐるYou!」。そう、この曲は僕の5本の指に入るフェイバリット・Perfumeナンバーなのだ。ライヴでの僕の楽しみ、その4。
どんなにエッジの立ったパフォーマンスをやるようになっても、ワンマンライヴの締めにこれを歌い続けている3人。アイドルポップスとテクノポップとエレクトロミュージックの交差点から独自のスタンスで発信し続けている3人の、他の誰にも似ていない存在感をここからも感じることができる。3人も、ここに集った5万人も、今夜ここには来れなかったけれど3人を好きな人も、みんな最初は他人同士。それを引き合わせてくれた想いこそが、Perfumeを取り巻く全ての人をつないでいる。ゆかちゃんの最後のサビ前のソロで僕はいつも涙が出そうになるけど、今日はこの5万人の「ぐるぐるYou!」と、そしてボールを掴めた感激で、涙すらも出ない程に、満面の笑みと共に、ちょっと震えていたのだった。

【M.18】チョコレイト・ディスコ
この感情のままに突入した、『チョコレイト・ディスコ』!もうテンションは最高潮。
センターステージに現れたミラーボール。5万人が「ディスコ!」と叫べば、3人もいつも以上に笑顔でかわいらしく踊りまくる。
「”2・1・4″ 近づいて♪」そりゃ僕もフルで踊るってものです。アリーナから2階の奥まで、東京ドームがダンスフロアに!

【M.19】Puppy love
楽しい時間は本当にあっという間。この曲が流れる時間になってしまった。
やはりみんなで指で”バキューン!”、そして”上下上上 下上下下”!
僕はここまでにも、何度となくドーム全体を見回した。みんなが本当にひとつになっている。
ステージの上には、たった3人。でも、3人がただ単に僕らを動かしているのではないことが、この景色からもよくわかる。
あ~ちゃんがいつものように「これが最後の曲です」とは言っていない。最後にはどの曲をやってくれるのだろう。

【M.20】wonder2
最後の一曲は、長らく歌われて来たこのナンバー。
『願い』もライヴの最後を飾るにふさわしい曲に育ったけど、やはり10年の節目はwonder2を歌いたいという想いは僕の中にも、そして多くのファンの中にもあった。
「ら~ら~ ら~ら~…」。ピースをつくりながら左右に手を振る。そして、一緒に歌う。
本人たちも「キュンとする」というこの歌。人と人、想いと想いのつながりとか連なりを、いつも聴く度に思う。僕たちも大事にして来た歌。みんなで歌えて本当に良かった。

《アンコールを受けて》
5分を越える万雷のアンコールとともに再び現れた3人は、ドームを終えてリリースする新曲『ねぇ』のメインビジュアルであるマリメッコのワンピース姿。思い思いに、この日を迎え、そしてライヴを成し遂げようとしている想いを語り始める。
のっち。「これが”夢みたい”ということなんだな、と。今でも夢みたいだって思う」。
かしゆか。「もうアンコールなんだ…まだこれからライヴが始まるようなそんな気がしています」。
そして、あ~ちゃん。あふれる涙を抑えられない。
「21歳にして10年やってきて、苦労人じゃね、って言われるけれど、無駄なことなんて一つもなかった。かしゆかと、のっちと、一緒にこのステージに立てていることが、本当にうれしいです……」。
そのかしゆかも、のっちも、必死に涙をこらえている。暖かい拍手でドームが埋め尽くされた。
長く曲がりくねった道を、ひたすらにまっすぐな気持ちで歩き続けて来た3人の発する言葉。そして今日のパフォーマンス。すべてが、ここに集った5万人の心に、しっかりと伝わった一瞬。
でも、その直後にアンコール曲を紹介するときに「12月10日にリリースします!」と真顔で間違うあ~ちゃんに爆笑。それこそがPerfumeらしいなぁとも思いながら、しっかり「11月10日に」と言い直して、待望のこの一曲へ!

【EN.01】ねぇ
10周年のトリを飾るニューシングル、初のフルパフォーマンスをここ・東京ドームで披露!
今作も『ナチュラルに恋して』同様「NATURAL BEAUTY BASIC」のCMソングとして、PVとCMですでに一部のダンスがお披露目されていたが、あの高速ステップに「アルゴリズム体操」を彷彿とさせるダンスを交え、とにかくキュートかつクールに全身で表現する3人の姿に5万人が再び沸き立った。
今日は、明日はどこに行こうかな…。幸せは実は自分のすぐそばにあるという、そんなイメージの詞。そして3人はひたすらに今日を、明日を見つめてまた歩き始める、そんな意味をも込めたであろうこの曲。『Dream Fighter』が背中を押す/押されるような曲ならば、『ねぇ』は自分の中にあるポジティブ思考をエネルギーにしたくなる曲。

【EN.02】ポリリズム
『ねぇ』を歌い終えた3人が、一拍置いて「最後のこの曲は、私たちにチャンスを与えてくれた一曲です」と噛み締めるように紹介したのが、今夜のライヴのラストナンバー。
もう一度、このチャンスをつかんだときと同じ気持ちで、11年目に踏み出したい…そんな想いで最後の一曲に選ばれたこの歌。僕もまたこの一曲でPerfumeを知った。
疾走感、ハーモニー、美しさ、力強さ、かわいらしさ、凛とした表情…。さまざまなリズムが重なり合う瞬間にスパークする感覚。いつ、何度聴いても全く古くならない、むしろまた新しい発見が待っているナンバー。
この曲の見せ場である中盤の”ポリループ”を踊り切る瞬間に上がった花火までもがポリリズムの一部になって、僕も、そして5万人のオーディエンスも、最後の力のすべてをoiコールに注ぎ込む。3人もステージの上で涙しながら踊る。大サビとともに舞い飛ぶ銀テープ!

3時間にわたったライヴのすべての音が止むとともに、大歓声と拍手がドームを包む。
「それでは、Perfumeでした!」の声と共に、センターステージを降りていく3人。最後まで全力で手を振った3人と、5万人。あ~ちゃんの最後の一声は「幸せだったよ~!」だった。
客電が灯り、再び現れた純白の白い幕には、「11」の文字。「0」から「10」までを3時間で駆け抜けてきた僕たちに、さぁ、またここから!という想いを抱かせてくれた。

東京ドームを、独特の気圧に押されるようにして出た。
さぁ、またここから!という気持ちとフィットするかのような感覚。
『Perfume』でポケットに押し込んだカラーボールを取り出す。そこには、かしゆかのしっかりとした直筆で、サインと共にこう書かれていた。

「きてくれてありがとう♥ 一緒にうたって おどりましょッ / 2010.11.3@東京ドーム」

3人が50個ずつ。さらに3人のサインが入ったボールが3つ。153個のボールに直筆したのだという。
完売したチケット。隙間なく埋まったドーム。ここに来れただけでも幸運だ。その中の、”5万分の153″のひとりになれたのはもっと幸運なことだった。

一緒にうたって おどった。そして、元気になれた。
僕は立場は違うけど、自分の作るものが、そして自分の存在が、誰かのそんな存在になれているのだろうか。そう本気で思った。
札幌に戻り、写真の知人から掛けてもらった言葉が、偶然にリンクする。「応援してもらえる存在になっていかなくちゃ!」。

いつもPerfumeとそれを取り巻く人々の活躍を見て、サウンド、パフォーマンス、アートワーク…”本物”にこだわる姿勢を見て、負けられないって思う。一流って、こういうことなんだと。
目の前にいるひとりの心を動かす。その積み重ねなのだ。表現に携わるひとりとしてのいちばんの基本をもう一度噛み締めながら、僕ももっともっといいものを作っていきたい。

そしてまた、もっともっとその先へと歩みを進めた3人に、胸を張って会いに行きたいと思っている。

・・・お読みくださいまして、ありがとうございました!
すみません、ひたすら長文で想いの丈をだだ漏らせております。でも、あ~ちゃんの鳩MCじゃないけど、書いてようやく、僕の中でのライヴを締められた、そんな気がしています。
次のライヴを楽しみに(年末のCDJですね!)、そして、ライヴ前後でお会いできたたくさんの皆さんに心からのお礼を申し上げ、そして再会を願いながら、拙文を締めたいと思います。

《「WHERE TO GO?」 ……次はどこに行こうかな?》


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