Perfume@代々木第一体育館・ウリュウ的ライヴレポート【後編】

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ひきつづき、2009年5月9(土)・10(日)日、エスキモーPINO Presents・Perfume 国立代々木競技場第一体育館ワンマンライヴ2Days『ディスコ!ディスコ!ディスコ!』のレポート・後編です!

ここからは後半。”What is Disco?”というテーマの全貌が明かされます!怒濤のセットとパフォーマンスで12,500人がさらに沸騰!
ウリュウ的文章でどこまで伝えられるか・・・ですが、よろしければ、最後までぜひ。


【前編】から続く》

《インターミッション – What is Disco?》
GAMEツアー(ナマでは参加していないためDVDで…)、そして武道館では『Butterfly』のオリジナルPVが流されたインターミッション。今回は新録によるまったく違うショウアップ!
画面に現れたのは全身黒づくめに黒いサングラス、どこぞの情報部員のようないでたち(!?)の”黒Perfume”。対するは白づくめ、諜報担当(!?)の”白Perfume”。今回のミッションは「ディスコというものを探して来い!」ということらしい。三者三様の調査結果を報告するのだが、黒Perfumeは首を縦に振らない。某スーパーマーケットの看板らしきものに”DISCO”と書いてあるモンタージュには会場からツッコミが(笑)。映像に連動して、ディスコといえば”ミラーボール?”、”レーザー?”、”お立ち台?”と白Perfumeが問うとそこにスポットライトが。そして満場のオーティエンスが映し出される。そうだ、ディスコとはみんなで踊る場所だ!……そんな答えを導き出した3人は「もう指図は受けない!」と黒Perfumeに宣告!すると黒づくめの3人はノイズとともに消え、ドーナツ盤が空から降ってくる。いつしか目の前にはDJブースが。

【M.11】YoYoGi DISCO mix
『Baby cruising Love』が流れ出した……かと思ったのだが、よりダンサブルにエディットされている。全身鳥肌、12,500人が踊り出す。照明は点滅するわ、3人もたがを外して踊り狂い始めて、ここからは10分間に及ぶディスコタイムの始まり!
Baby cruising Love → GAME → Twinkle Snow Powdery Snow → コンピュータードライビング → おいしいレシピ → リニアモーターガール → セラミックガール → スウィートドーナッツ……と、新旧織り交ぜたセットには、3人からのひとつの”答え”が垣間見える。キャリアを重ね、その間に音楽性もよりソリッドなものに進化していく中で、埋もれさせたくない、ライヴでやりたい曲が、みんなが聴きたい曲がある。ならば、今のスタイルでオーディエンスに問うてみよう……。3人と彼女たちを支えるチームが、単なるリミックスではなく、みんなと踊る”ディスコ”(というよりかはクラブ寄りの)スタイル、オーディエンス参加型で新しい音を創り出そうとした実験は、大観衆の熱狂をもって迎えられたと言ってもいいだろう。音源化、映像化を願わずにはいられない、今日のライヴのクライマックスだった。
なお、てっきりヤスタカさんがミックスしたのかと思っていたら……、各所からの情報ではドイツを拠点にする日本人のユニット『Apotheke』(アポテケ)が手がけたようだ。ちなみにこんなナンバーを引っさげて今月日本で逆輸入デビューを果たしている。

《MC.03》
極限までヒートアップしたフロアを再び冷ますかのように、3人……殊にあ〜ちゃんが語る。
たくさん仕事ができるようになって、学校とスタジオ、テレビ局、打ち合わせ、現場を往復する生活。そんな中でライヴできる回数が減って、今まで新曲のたびにやってきたインストアライヴも最近はできていない。武道館の後にやれたライヴはフェススタイルの4回(それでも、各々1万人オーバーのオーディエンスの前でのパフォーマンスだったが)。直接ファンの目の前にいるわけではないテレビの収録やレコーディングスタジオで、「私は誰に向かって歌ったり表現しているんだろう」と思った。詞も曲も自らは書かず、”ディスコディスコ”とばかり歌っていて果たして伝わっているんじゃろか……、そんなことを考えてしまう、と。
でも、テレビに出たりCDを出したりする、それらはすべてライヴに一人でも多くの人に来て欲しいから続けてきたと、前を見据えて語るあ〜ちゃん。
「ライヴは私たちにとっていちばん大切な場所」……。10代のすべてを投げ打って”Perfumeすること”に徹し、ライヴで成長してきた3人。そのことが大きなアドバンテージになっているのを、今ここに集結している12,500人のみならず、3人に惹かれ応援しているファン、みんなが知っている。もちろん、3人がいちばん骨身にしみて分かっている。だからこそ今日も、最高のパフォーマンスばかりでなく、極限まで花道を作ったり、MCをも大切にしたりしているのだ。互いの顔が見える関係だけは守り続けたいという意志。
あ〜ちゃんは涙を浮かべてこう締める。「私たちの青春にはPerfumeしかないんよ。だからみんな、見捨てんでね!」。広がる拍手がどこまでもあたたかかった。

【M.12】Dream Fighter
この言葉を受けての『現実に打ちのめされ倒れそうになっても きっと前を見て歩く』決意のメッセージ。僕も正直、胸に迫るものがあった。
このナンバーは3人の夢だった武道館のステージで初めて披露された。大ブレイクを果たした3人が直面しているであろうプレッシャー、葛藤。ないはずがない。「いつか私たちが必要とされなくなる時は来る、でもそうならないようにがんばりたい」と武道館後に語っていた3人。まだまだ先へ行くぞ、終わりのない旅を続けていくぞ、だからついてこい! 3人の決意のナンバーでもあり、そして聴く者それぞれの夢や心をも突き動かす一曲であり続けるだろう。

【M.13】パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
怒濤のメッセージコンボ。『手を伸ばしても もう届かない』はずだった星に手をかけた3人。その星は今こうして13,500人が右手で作り掲げた星なのかもしれない。
歌詞を読めば、本当にせつない歌なのだ。なのに、希望を感じさせる。
すべてパーフェクトじゃないからこそ、伝えられること、伝わるものがある。

【M.14】ジェニーはご機嫌ななめ
来ました、”加入型”ナンバー!
2日目の僕の目の前のサブステージ、この曲でいちばんキュートな振りをするかしゆかがやってくる。
他の2人へのコールを煽る姿もかわいいのだ。そりゃ全力で「のっち〜!」「あ〜ちゃ〜ん!」「ゆかちゃ〜ん!」って言わなくちゃ。この姿、WOWOWにバッチリ映ってました(笑)。

《MC.04》
武道館に続き好評に応えて(!?)の全員参加のMC「パッと楽しく遊ぼうの会!(略して)P.T.A.〜!」。
「男子?」「女子?」「そうじゃない人?」とおなじみのコール&レスポンスに加え、「Vネック?」「ヘッドホン?」(僕も初日はしてたんだけどいじってくれず…)、「お医者さん?」(の卵はいました)などなど僕らを乗せる乗せる。Say HO!! HO!!とロックな煽り、そして毎度おなじみ「サバイバル・ダンス」〜「ウルトラソウル、ドーン!」もちゃんとやって(笑)、「チョコレイト?」「ディスコっ!!」「チョコレイト?」「ディスコっ!!」……

【M.15】チョコレイト・ディスコ
Perfumeライヴの超・鉄板、みんな待ってた「ディスコっ!!」!
デパートの地下ならぬ体育館も揺れる=丹下健三さんの作品も揺れる!(笑)
またしてもフルで踊り切らせていただきました。今回、直前の『MUSIC JAPAN』(NHK)で3人直伝のダンス講座があったこともあり(!?)、客席には振りコピしている方も増えたような……。

【M.16】Puppy love
そしてライヴの最後もすっかりこれが定番になった感のあるこの曲が登場!
3人が3方に散らばって、これまたおなじみになった「上下上上、下上下下!」の振りをレクチャー。
一年前にこの曲も入ったアルバム『GAME』が出たとき、確かに最後のトラックに入っているけれどこここまでドーンと盛り上がるイメージではなかっただけに、音楽って成長するものなんだなと実感。
プレイヤーの手によって、また聴く人の手によって育っていく。音楽に限らず、創作物ってそういう存在なんだよな。そう感じられるものを僕もひとつでも多く作れたら……。

《アンコール》
万雷のハンドクラップを受け、3人はブラッドオレンジっぽい色の衣装に着替えて登場。ここで2つの発表が。
ひとつ、7月8日にアルバム発売! ふたつ、それを引っさげて自身最大規模のホール&アリーナツアーを敢行!
いゃぁ、待ってました待ってました!前回のアルバムと初めてのツアーからの怒濤の一年の集大成はやっぱりアルバムとツアーでという3人らしい報告に会場が再び沸騰。
ここであ〜ちゃんは「Perfume史上最大のツアーにチャレンジします!/これは私たちの今年最大のチャレンジです!」と、”チャレンジ”という表現で決意を叫んだ。
アルバム、シングル、DVDとオリコン一位を獲得し、武道館と代々木という日本を代表する2つのハコを埋め尽くした3人が、まだまだチャレンジし続ける。それはいろいろな意味を持って響いてくるのだ。音楽や表現のチャレンジはもとより、ライヴハウスでなくより大きなハコに主戦場を移してもこれからもファン、オーディエンスに近いアーティストでいるためのチャレンジでもあるだろうし(もっと早くファンになっていたら小さいハコを体感できたのに、返す返すも……)。
立ち止まることが許されないのが”大ブレイク”ということなのかもしれない。だがそれ以上に、きっと3人自身が立ち止まることを今はよしとせず、進み続けることを選び取っている。
そんなPerfumeのチャレンジを、しかと見届け、そしてなにより共に創り出す勢いでありたい……僕もそう思わされる。

【EN.01】Perfume
今すでに、そしてこれからもどんなにバッキバキな音楽をやるようになっても、ライヴの締めはやっぱりこれを置いて他にない。3人からの”ありがとう”の歌。オーディエンスからも”ありがとう”の歌。
今回は会場の反響のせいか、それともバックトラックが追加されているのか(僕としてはそんな気がした)、より音に広がりが出ていた。そこに12,500人の「のっち〜!」「あ〜ちゃ〜ん!」「ゆかちゃ〜ん!」、そしてぐるぐる「You! You! You!」「Yeah!」が重なればもう、ね。

【EN.02】願い
最後はみんなで『wonder2』かと思ったら、さすが今日のライヴはその最後までもが違った。
『Dream Fighter』のカップリング、スローなフレーズに乗せて歌う、静かだけど力強いメッセージ。ライヴで聴きたいと思っていたけれど、まさか最後に持ってくるとは……。
ステージにかがり火が焚かれ、3人はダンスもなく淡々と、しかし想いを込めてマイクを握る。
あ〜ちゃんは立ち、その傍でのっちとかしゆかは階段に腰掛けて歌う。その群像が美しい。
3人で歌い続け、そしてなによりライヴを続けていくこと。そんな不変の願いをかたちにし、改めてメッセージしたのが、このライヴだったのではないだろうか。

歌い上げた3人がメインステージの真ん中に並び、あ〜ちゃん。
「家族、スタッフ、大切な人、みんなの笑顔に、本当に助けられています。Perfumeでよかった、今日のこと、本当に忘れない。」
ありがとうございました! ……いつもの、いつも以上の想いを込めて深くお辞儀をしながら、3人はステージ下へと降りていった。

・・・・・・・

2時間半、今回も思いっきりライヴをしました。
3人がいちばん大事にしているライヴだからこそ、いちばんおもしろい。いちばん”素”の3人がいる。
無機質な音と、その一部となった声を背に、機械仕掛けのようでありながら、言葉と行間に彩られたダンス。そして笑い、語り、泣きながら、一瞬一瞬を楽しんでいる3人と、オーディエンス。
そこには温度が、熱がある。どんなふうにしても、画面やスピーカー越しでこれは体験できないのです。
だから、「ライヴをしに行く」。
僕も久々にライヴに行く機会が増えました。スタイルはバラバラでも、変わらないのは共に”ライヴをしている”感覚。もっともっと体感したい!

武道館のレポートの結びにも書いたのですが、表現する者として、かたちは違えどそのライヴ感は絶対に欠かせないものだし、僕も個展などの展示をなにより大事にしています。
自分が動けば、見える世界は変わる。つながっていく。
がんばっている人を見ると、負けられないって思う。そして、僕ももっともっと、創りたいと思うのです。

そんなPerfumeの3人が、今度のツアーで晩夏の札幌にも来ます。しかも2Days。
また絶対行きます。ライヴをしに!


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